キャリア研究会:女性のためのネットワーク作り

Site map

自らを少しでも高めたい、仕事と家庭を両立したい、そんな女性たちにネットワーク作りの場を。キャリア研究会

活動履歴

<<活動履歴へ戻る

開催報告

開催日2023年6月10日(土)~11日(日)1泊2日
場 所宮城県気仙沼市、南三陸町、石巻市
宿泊場所サンマリン気仙沼ホテル観洋
参加者16名
6/11の大まかな日程ホテル(出発)→気仙沼市復興祈念公園(下車視察)~命のらせん階段(車窓)→「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」(語り部による説明)→さんさん商店街(昼食)、「南三陸311メモリアル」、「中橋」、「震災遺構・復興祈念公園」、「旧防災対策庁舎」等(自由見学)→「石巻市震災遺構大川小学校」 →「石巻市震災遺構門脇(かどのわき)小学校」(自由見学)→仙台駅(解散)

 

6月10日(一日目)

仙台からホテルの送迎バスにてホテル着。夕食は殻ウニ、アワビの踊り焼き、サメの心臓のほか、海の幸満載の豪華夕食。地酒もどんどん進み、宴は大盛り上がりとなりました。また各自、高濃度塩化物泉の温泉も満喫しました。



殻付きウニ、大きなアワビはサービスして下さったのでは

 

6月11日(二日目)チャーターの小型観光バスに乗車

気仙沼市復興祈念公園

気仙沼市は、1)東日本大震災による犠牲者に対する追悼と鎮魂の場、2)防災への想いを新たにする場、3)地域の再興を実感しつつ、未来永劫の安寧を祈る場の3つを目的に、震災から10年目の2011年3月11日に開園されたところ。


献花、黙とう

命のらせん階段・・・車窓見学

漁業と観光業で財をなした阿部長商店の会長(当時)宅が、チリ地震の教訓から津波避難経路のために自宅にらせん階段を設置。実際に約30名がこの階段に命を救われました。建物をそのままの形で残すために、曳家プロジェクトを発足させ、100メートルの市有地に移築されており、車中からでしたが、津波によりゆがめられた階段や何もかも押し流された民家の様子を見て津波の恐ろしさを実感しました。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・・・向洋高校

語り部にご案内頂きました。4階まで津波が襲い、3階には津波で流された車が残っていました。少しでも高いところへと屋上の庇の上まで肩車などをして上り命が助かったことなどを伺いました。



卒業式の言葉、全文はこちら(PDF)

左側)語り部による説明 右側)3階の教室

さんさん商店街、震災遺構・復興祈念公園

新鮮な海鮮がたっぷり載った海鮮丼の昼食。震災遺構・復興祈念公園では献花、黙とう。旧防災対策庁舎をのぞみました。少しでも復興のお手伝いとなるよう商店街ではたくさんお買い物もしました。


中央)復興祈念公園 右)海鮮丼

石巻市震災遺構大川小学校
この目で、多くの児童や教師が亡くなった場所を見て、どうしてこのようなことが起きてしまったのかと、とても重い気持ちになりました。
石巻市震災遺構門脇小学校

門脇小学校は、津波火災により3日間火災が継続しましたが、かねてより裏山への避難訓練が実施されて、学年を超えた縦割り活動が誰も犠牲者を出さない避難に結びつきました。
館長のリチャード・ハルバーシュタット(イギリス人)さんは、東日本大大川小学訓を得意の英語と流暢な日本語を使って伝え続けています。震災当時、石巻市で大学教員でしたが、「自分だけ逃げるわけにはいかない」と、英国大使館からの帰国の勧めも断って石巻市にとどまることを決断。あえて被災地で生きる道を選んだそうです。


石巻市震災遺構門脇小学校

担当者から…各所では想像以上の現実に涙し、バスの中ではにぎやかに話が弾むなど、感情の起伏の大きな1日となりましたが、各自、知ったこと、感じたことを今後どのように活かすのか、どのように伝えるのかを考えた研修旅行となりました。皆様方のご協力あっての1泊2日。喜んでいただけたようでとても良かったです。限られた時間、体力ですが、何事も「百聞は一見に如かず」です。
みやぎ宿泊者割りキャンペーンの活用ができましたことで安価な旅に繋がりました。



参加者の声

臨場感あふれる感想でしたので全文掲載したいところですが、量が多いので一部の掲載にします。担当者のコメントも加えました。

日程、時程に関して
   
  • 移動、見学場所、宿泊、食事、全てが充実しており、旅行代理店と同等でした。
  • とても考え抜かれたコース設定でした。もう少しゆっくり見学したい場所も一部ありましたが、いろいろ学び、考えさせられました。
  • 震災から12年経ち、復興が進んできており、風景がかなり変化していると感じました。もっと早い時期の状態も見ておきたかったと感じました。
  • 距離的に遠いところをうまく組み合わせていただき、盛りだくさんの研修をさせていただくことができました。

<担当者から>日程がタイトでゆっくり見学できればよかったのですが、現職の方には1泊2日が参加しやすい。一般で参加しにくいところもグループだと可能になります。


研修先について、特に印象に残ったこと
   
  • 大川小学校の記事は読んでいたのですが、実際の現場を見て、北上川の近さと幅の広さ、海からの距離、三角地帯の近さなどを体感しました。災害の対応は少数の英雄ではなく、多くの誠実で平凡な人の勇気の積み重ねだと思いました。
  • 伝承館の学び舎の惨憺たる負の記録。祈念公園から見た湾の美しさ。このコントラストも感慨深かった。
  • 水の力、脅威を改めて感じました。大川小学校の大惨事を見るにつけ「どうして裏に山があるのに川に向かって逃げたのか?」考えさせられました。Richardのような方が日本で伝承している姿に心を打たれました。
  • 伝承館…心迫る遺構の実際を目の当たりにし、当時の様子や被災された方々の生の声をお聞きし、胸にせまるものや、どうすれば、これからの被害を防ぐことができるかを考えるきっかけになりました。
    大川小学校…学校の姿そのものや、場のかもしだす空気感に圧倒されて足がすくむ思いでした。亡くなった子ども達の命を無駄にしないためにも見たこと聞いたことを周囲の人や自分の教えている学生たちにも伝えていきたいと思っています。
    門脇小学校…他の施設のものに比べ、出来たばかりの新しい視点の展示に驚き、この方が今の若い世代(震災を知らない世代)には受け入れやすいのかなと感じました。

<担当者から>門脇小学校の遺構の開館は2022年。開館が遅れた理由は地域との調整に時間を要した可能性がありますが、新しい展示方法を取り入れ、次の世代への伝承として受け入れやすいかもしれません。館長さんのイギリス人のリチャード・ハルバーシュタットさんは、「自分だけ逃げるわけにはいかない」と、石巻市にとどまることを決断。「明日はどうなるか分からない命の大切さを伝えたい」と、東日本大震災の教訓を流暢な美しい日本語でお話しいただきました。


ホテル、食事について
   
  • とてもリーズナブルでホスピタリティもいいホテルだったと思います。昼食も事前の念入りな打ち合わせのおかげで落ち着いて食事ができました。
  • ホテルも居心地よく昼食も最高に美味しかったです。特にアワビ!美味しかったです。ウニ!これも甘くて美味!朝食のお茶づけ!これも美味しかったです。ホテルの方が親切。
  • ホテルの心のこもった丁寧に作られた食事に感激しました。また、訪れたいと思います。昼食の海鮮丼、ありがとうございました。

<担当者から>現地とのやり取りはどちらかというと昭和を感じましたが、打ち合わせの時から、何度問いあわせてもとても親切。しかも、殻付きウニ、大きなアワビはサービスして下さったのでは?(下見の時と比べて)


全体を通しての感想、ご意見等
   
  • キャリア研究会の仲間で来られて本当によかったです。何度も下見のうえ、いろいろ気を配って計画を立てて頂きありがとうございました。
  • 初めてお会いする方々にも優しく接して下さり一人代理参加に多少不安だったのですが、とても楽しく学ぶことができました。中里さんの想いのあふれた研修内容が素晴らしく感動しました。本当にありがとうございました。
  • 今回位の企画を計画して下さった幹事の皆さまありがとうございました。
  • 綿密なスケジュールを組んで下さり。分かりやすく情報量の多い配布資料(お手製プリント)、各施設のリーフレットなど、事前、当日、事後学習するのに十分な資料を用意して下さりありがとうございました。中里先生お礼申し上げます。会の運営にご尽力賜りました幹事の皆さまありがとうございました。また、参加したいと思います。感謝を込めて。

<担当者から>皆様方のご協力あっての1泊2日。喜んでいただけたようでとても良かったです。限られた時間、体力ですが、何事も「百聞は一見に如かず」です。
みやぎ宿泊者割りキャンペーンの活用ができましたことで安価な旅に繋がりました。

※アンケートより抜粋

 

今後の開催予定は、こちらから