キャリア研究会:女性のためのネットワーク作り

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自らを少しでも高めたい、仕事と家庭を両立したい、そんな女性たちにネットワーク作りの場を。キャリア研究会

活動履歴

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開催報告

開催日2023年3月7日(火)19:00~21:00
場 所五反田会場 リアル開催
会 費2,500円
テーマどうする女活!~ディーセント・ワークを一歩進めるために~
講 師大和 佐智子(やまと さちこ) 株式会社エルエルシー
参加者18名(欠席1名)

 

セミナーの模様

セミナーは野木会長のあいさつからスタート、続いて初参加の3名の皆様に一言ずついただきました。

今回のセミナーでは、株式会社エルエルシー 経営企画室 大和佐智子(やまと さちこ)さんに女性活躍推進の現状やこれからの働き方、ディーセント・ワークなどについてお話いただきました。

大和佐智子さんは、社団法人日本能率協会で出版、編集、広報、各種調査等の職務につき、また管理職としても活躍しました。在職中に金沢工業大学大学院にてMBAを修了しています。現在は株式会社エルエルシーで取材・編集などを行っています。

大和さんの講話がスタートしました。
大和さんがMBAを取得したかったのは、これまで業務の中で長く経営を学んできたがそれぞれの知識がばらばらであった。頭の整理がしたかったそうです。
MBAを取得された時の調査データをもとにした講話内容に納得度が高まります。

まず、女性活躍推進が進まない現状についての分析を、資料をもとにお話いただきました。
そして女性達の多くは「自信がない」「不安」幼少からの教育も原因ではないかと思われる。女性達よ、「謙遜」から「自信」へ!

そして、自信を失くす、不安になる過程には社会に残るアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が一因ではないか。アンコンシャスバイアスは排除するのではなく、人が持つ認知や感情そのものだから変えようがないと認識すべき。ただし、行動として表わすとき問題が起こるので、相手に及ぼす影響をよく考え、悪影響を及ぼす偏見はなくすべき、という内容が響きます。

例えば、会社で上司が「子供がいる女性の部下は子育てがたいへんだから楽な仕事に変えて欲しいはず」と思い込み、部下を(勝手に)配置転換する。上司がよかれと思った行動で、女性部下はやる気と自信を失くす。
それでは実効性のある女性活躍推進をすすめていくために何をすべきか。私達は何ができるか。

最後にSDGs8「ディーセント・ワーク」について。日本では「働きがいも、経済成長も」と訳されています。その目的は「全ての人が働きやすい形を整えることで、イノベーションを進めること」。
SDGs8は後の全体討論に繋がりました。

質疑応答は白熱した全体討論になりました。野木会長、会員からコメント、質問が多数寄せられ、その場で意見を思いきり交せるリアルセミナーの醍醐味でした。

その後ショート・グループディスカッションを行いました。 ある会員の「経営者がそういう人だった。男女関係なくいい仕事をしたら役割があがって給料もあがったので仕事が楽しくなり、さらに頑張っていたら役員になっていた」という話が印象に残りました。

その後、事務局から今後の開催予定のお知らせ、会員からのご案内やプレゼントがあり、セミナーは無事に終了となりました。


セミナーの後は、近くのお店で懇親会。
大和講師含め14名で時間を忘れて語り合いました。グローバルなキャリア研究会を実感。充実した時間でした。



次回のキャリア研究会セミナーは、5/12(金)に予定しております。是非ご参加ください。




受講者の声

   
  • 「ディーセントワーク」という言葉を初めて聞きました。
    「意思」は「直観」と「論理的思考」によって決められ、人はできるだけ「直観的に簡単に思考し対応する」というところが印象に残りました。「直観」の中にアンコンシャスバイアスがあれば、適切でない意思決定をしてしまうこともあると思いました。意識していく必要があると思いました。
  • 会社のサステナビリティ担当として、「ダイバーシティ」や「働きがい」の問題は、大きな課題だったので、セミナーを通して、ヒントをいただけました。データ分析をもとに客観的に捉えることも大事なのだと、改めて思いました。 仕事へのモチベーションや活力が不足している人が多い、という日本に顕著な事象を自分の身近な所から、変えていきたいです。
  • 「偏見」の調査結果が様々な角度でデータ分析されていて納得できる部分が多かったです。これを元にどうやって打開策を考えていくのか、老若男女、外国籍の方々など交えて討議できればさらに面白い。しかし偏見自体はゼロにはならないので、まず自覚することからスタート、という感じ?
  • 今回はリアル会場だけの開催となり、講演後のディスカッションも盛り上がり、やはりリアル参加の方が、思いや熱量を共有できてよいと痛感しました。ディーセントワークのご講演も素晴らしかったです。いろいろな気付きを頂きました。ただ、ディーセントワークが日本に浸透するまではもう少し時間を要すると思いました。

(アンケートより抜粋)

※講師の方の所属及び役職は、開催当時のものです。(敬称略)

 

今後の開催予定は、こちらから