<<活動履歴へ戻る
開催報告
開催日 | 2021年3月15日(月)19:00~21:00 |
---|---|
場 所 | Zoomによるオンラインセミナー(ディスカッション) |
会 費 | 正会員1,000円 準会員2,000円 |
テーマ | コロナ禍における仕事の状況について |
ファシリテーター | 小林千早都 日本ユニシス株式会社、キャリア研究会副会長 |
参加者 | 21名(欠席2名) |
セミナーの模様
今回のキャリア研究会は「コロナ禍における仕事の状況について」をテーマに、お互いの仕事や働き方の状況をシェアするとともに、今後の働き方(withコロナ、afterコロナ)について、ディスカッション形式での開催となりました。
当会の副会長 小林千早都さんをファシリテーターに、「仕事そのものの量や質の変化」「仕事の仕方=働き方の変化(時間、場所、所属など)」について、意見交換などを行いました。
仕事の量や質の変化、テレワークについて
まず初めに、コロナ禍における仕事そのものの量や質の変化について、参加者のみなさんに伺いました。
仕事の量については、「増えた」「減った」「変わらない」と、それぞれ同数程度。
仕事の内容については、「変わった」「変わらない」が同数程度と、会社など働く環境により異なるようです。
続いて、テレワークという仕事の仕方について伺いました。「ほぼ毎日」「週の半分」がほとんどでしたが、「週1日」「テレワークをしていない」という人が各1名ずついらっしゃいました。
コロナ禍における仕事の中で感じた「良かったこと」「困ったこと」
続いてグループに分かれ、それぞれの仕事の状況について意見交換をした後、コロナ禍における仕事の中で感じた「良かったこと」と「課題」を挙げ、それらの情報を報告し合いました。
<良かったこと>
- Zoomなどが普及したことで時間や場所の制約がなくなり、営業的にも仕事がしやすく、結果的に仕事が増えた
- 遠隔地にいる方と、顔を見て会話できるようになった
- 仕事の合間に家事や通院、子育て、介護など、時間が自由に使えるようになり、生活が豊かになった
- 会社の健康診断の結果が全社的に良くなった(肩こり、腰痛、頭痛、心の病などを含む)
- 仕事をする時間など、自分で管理する感覚が身に付いた
- 遠隔地でも仕事を続けられるので、働き方の自由度が上がった
<困ったこと>
- 他部署など仕事で関わらない人とのコミュニケーションが減った
- 簡単な相談事や確認事項がタイミング的に難しい
- 運動不足になる
- 誰かとコラボしなければならない仕事が難しくなった
- 雑談をする場としてチャットなど、コミュニケーションの場を設けているが、あまり機能していない場合が多い
- 新人教育でオンライン研修ばかりでOJTできないため、キャッチアップが遅れている
- 会話が少ないため、顔の弛みが気になる
- メールなどが多くなり、見逃しが発生する
- チームからの相談メールが多く、集中して仕事ができない
- 「出張」「移動中」などの理由がなく、ミーティング数が入りすぎてきつい
働き方が変化したことで、仕事をやり過ぎてしまう人と、仕事とプライベートの時間をうまくコントロールしている人に分かれるようですが、割合的には在宅の方が時間にメリハリが付くというケースが多いようです。
コロナ禍は女性を後押し?
テレワークが普及したことで、これまで「一方向、上から下へ」という仕事の流れが「コンセンサスを取りながら、横連携を必要とするブロックチェーン型」の働き方を求められるようになりました。しかしながら、新人や入社年数の浅い社員たちにとって、セルフコントロール、セルフプロデュースはなかなか難しいこと。そのことを教えたりフォローしたりするなど、リーダーに求められることは「強さ」や「牽引力」だけでなく、「共鳴」「優しさ」「しなやかさ」「思いやり」にシフトしてくるのではないか、というお話もありました。
時間を有効に使えるテレワークは、もちろん課題はあるものの、家事や育児と、仕事とを両立してきた女性にとってはベストな働き方ととらえる方が多く、ある意味コロナ禍は女性を後押ししているのかもしれません。
一年前、新型コロナウィルスという未知の感染症が世界にまん延し、感染者や死亡される方が増えるにつれ、大きな不安と恐怖に襲われました。この一年間、私たちは感染予防対策に努め、生活スタイルや働き方などの変化に適応しながら日々を送ってきました。
「人間の適応力はすごい。私たちはもっと褒められてもいいのではないか。」という意見もあり、参加者が一様に頷く場面もありました。
最後に野木会長は、「昔からリモートワークができないかと画策してきましたが、なかなか実現が難しかった。それが今回の新型コロナという外圧で日本も変わりました。これまで在宅勤務というと、介護や子育てなどの事情からやむを得ずというイメージでしたが、テレワークがもう少し定着すれば、個人が持っている能力を活かせる環境になるのではないでしょうか。
“自分で仕事の仕方を選ぶことができる”というのはとても大きな変化で、これが当たり前になる時代が来たことは非常にうれしいこと。この方法を手放さないよう、よりシャープに動いていければ。」と語りました。
テレワークという働き方がスタンダードになることでマルチワークも可能となり、仕事もプライベートも充実するならば、これはコロナの大きな副産物と言えるのではないでしょうか。
もちろん、他の業界にもまだまだ問題や課題はありますので、一概には言えない部分もありますが、変化に応じた生き方をポジティブに考えていく良い機会になったのではないでしょうか。
今回もセミナー終了後は、飲み物を片手に懇親会を開催しました。
次回もオンラインセミナーを予定しておりますので、是非お気軽にご参加ください。
受講者の声
- リアルの在宅勤務あるあるを聞くことができて楽しかった。発散になりました。
- コロナ禍の中、良かったことが意外と多かったと思いました。
- 在宅は女性の力になり、これまでの男性が中心に物事が決まってきた社会から対等の社会になるなということはその通りだと思いました。
- 皆さんの工夫を伺ったり、コロナで変わった点に以外にいいこともあったことを知って少し気持ちが晴れました。これからもいい面をとらえていきたいと思います。
- 今後オンラインが通常の世の中になったときに、セルフマネジメント力やセルフプロデュース力が大切になってくることにとても共感しました。
(アンケートより抜粋)
※講師の方の所属及び役職は、開催当時のものです。(敬称略)
今後の開催予定は、こちらから