キャリア研究会:女性のためのネットワーク作り

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自らを少しでも高めたい、仕事と家庭を両立したい、そんな女性たちにネットワーク作りの場を。キャリア研究会

活動履歴

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開催報告

開催日 2016年1月9日(土)11:00~14:45
場 所日立目白クラブ
会 費6,000円
内 容新年会と講演、ライブ
テーマ人を活かす、自分を活かす
講 師株式会社サイダス 代表取締役 松田 晋
参加者63名(当日キャンセル1名)

 

2016年 新年会の模様

例年になく暖かな新年を迎えた2016年。
日差しの柔らかな1月9日(土)、日立目白クラブにて恒例の新年会が開催されました。

今年、キャリア研究会は発足から10年目を迎えました。
この日は過去最高の63名が集い、記念の年に相応しい大変活気のある新年会となりました。




野木会長あいさつ ~10年目のキャリア研究会~

まず初めにキャリア研究会 野木会長より新年のあいさつと、昨年実施された台湾研修旅行の報告がありました。

2006年、女性のネットワーク作りを支援しようと作られた「キャリア研究会」は、今年10年目を迎えました。
当初は数人で食事をしながら意見交換や悩みなどを相談をするといったこの会も、今では約300名が登録し、東京と神奈川で年間8回のセミナーやイベントと、最近では年に一度、海外研修を実施しています。

2013年、2014年のインド研修旅行に続き、2015年は台湾へ。
台湾国際処では、現地で活躍する女性たちとの意見交換会の他、野柳地質公園、故宮博物院、九扮、十分などへの観光や台湾グルメについての報告がありました。
台湾では、政府が進める女性活躍推進政策が女性たちの活躍を支えており、そのような制度は日本よりも進んでいるようです。

また、八田与一、後藤新平など多くの日本人が尊敬される人物として、今もなお、その業績が語り継がれており、親日家が多いというお話もありました。

講演「人を活かす 自分を活かす」

コンセプトは「才能を引き出す」

8回を数える新年会においては初の男性講師、株式会社サイダス 松田晋社長に「人を活かす 自分を活かす」というテーマでお話いただきました。

松田さんは、1971年生まれ。サラリーマンを経て、2006年人事と組織に関するコンサルティング会社を設立。その後渡米され、タレントマネジメントを勉強。独自のタレントマネジメントシステムを開発し、商用化されます。そして、2011年10月「才能を引き出す」というコンセプトの基、株式会社サイダスを創業されました。

サイダスは、適材適所の人材マネジメントを可能とするアプリケーションを提供する会社とあって、女性も多く活躍されているようです。この日は、同社CFO、監査役、共に女性2名にもご参加いただきました。
お話から、産休、育休などの制度が整い、現時点でも働きやすい環境であることを窺い知ることができましたが、将来的に女性がより働きやすい環境を考えているとのことでした。
大手企業においても、産休、育休制度を運用するにあたっては、さまざまな課題が山積していると耳にしますが、その点についてもいつかまたお話を伺いたいと思いました。

サイダスのアプリケーションを使ったお客様がよく言われることは、「社員がよく見えるようになった」こと、そして「アナログコミュニケーションが増えた」ことだそうです。

実は、自分の部下がよく見えるようになると、人それぞれに対するマネジメント方法が変わり、重要なことはアナログコミュニケーションであることに気付くのだそうです。
コミュニケーションが増えると、社員のモチベーションが上がると共に、働きがいを感じ、自分のどのようなスキルが上がれば会社のために貢献できるかということを考えるようになるのだとか。
その結果、社員同士のつながりが強くなっていくのだそうです。

このように、人を活かすために必要なことは、社員(部下)をよく見ること、そして正しいコミュニケーションであるようです。
では、具体的にどのようなことなのでしょうか。

メンタルの強い人、弱い人
松田さんの調査によると、昨今、社会の中で問題となっているうつ病を発症するのは、気分屋で内向的、そして慎重派の傾向にある人だといいます。
そのような傾向の人が仕事をする上で、悩みや責任感が増え、働く意欲が低下した際にうつ病を発症しやすいとのこと。
そして、上司はどんなタイプの人かと聞くと、「厳しい人」だと答えるのだそうです。
厳しい上司はメンタルが強いため、部下を強くマネジメントし、ストレスに弱い人に対しても強い人と同じようなことを課す傾向にあるそうです。
メンタルの強さ、弱さが良い悪いではなく、うつ病はマネジメント方法や人の活かし方によって減っていくのだそうです。
それぞれの社員(部下)をよく見、「適材適所」に配置すること、また、人の組み合わせを充分考慮することが組織を形成する上で、非常に重要であるとのことでした。
人に届く言葉の秘訣

それでは、正しいコミュニケーションとはどのようなことなのでしょうか。

世の中には「伝わる言葉」と「伝わらない言葉」があるそうです。
日頃使っているメール。
メールをやり取りしていて、どうも話が通じないと感じることがあるのは、文章を深く考えずに、何となく送っているからだといいます。
相手に自分の想いを伝えるためには、メールを送る前に言葉を深く考えることが重要だと松田さんはおっしゃいます。

例えば、プロ野球の勝利者インタビューを見ると、インタビュアーと選手のやり取りは、どんな試合に置いても、毎回内容は同じです。
「おめでとうございます」「ありがとうございます」「今のお気持ちを」「そうですね。本当にここまでやってきてよかったと思います」・・・このようなやり取りは、伝わらない言葉です。
これは、インタビューを受ける選手が「ハキハキしゃべらなければいけない」ということしか考えていないからであると松田さんは指摘します。
確かに、その日の試合内容を考えて話す選手の言葉には、決して上手い表現ではなくとも、想いや感情が表れるため、聞く人に伝わり、感動を生みます。

言葉を伝えることは非常に大切なことだと、松田さんは繰り返しました。
立派な言葉、綺麗な言葉だけでは伝わらない。言葉として伝えたいことをちゃんと伝えることが必要なのではないか。そんな松田さんの言葉に、参加者もうなずいていました。


この他にも、ある2本のCMや、「好きな人をデートに誘うには?」「レポートの提出が遅れる際にどう言って納得させるか」などを例題に、「伝えること」には気持ちが大切であること、そして伝え方には技術が必要であることを教えてくださいました。
「言葉の伝え方ひとつで、発展する恋愛かどうか。ここが分かれ道。」
時に笑いを取りながら、「人をよく見て」、「具体的な言葉を相手に伝える(=アナログコミュニケーション)こと」が重要だということをお話くださいました。

自分を活かす、人を活かすにはコミュニケーション以外にもいろいろな方法がありますが、やはり自分以外の人とのやりとりが非常に重要であるということは、ビジネスの場のみならず、普段人と接する際に、是非心に留め置きたいと感じました。

「自分を活かしながら、まわりの仲間を活かして事業をやってきた。コミュニケーションを一生懸命やりながら、豊かな日本、世界を作っていければ。」
最後にそう語った松田さんの言葉は、確実にその場にいた一人一人に伝わったようです。



松田さんは次のご予定があり、残念ながら立食パーティーにはご参加いただけませんでしたが、約30分の講演の後、快く集合写真に納まってくださいました。






総勢62名の立食パーティー

育休後コンサルタントの山口理栄さんの乾杯で、立食パーティーがスタートしました。 久しぶりに拝見するお顔も多く、美味しい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、近況報告や情報交換などで大いに盛り上がりました。



小林千早都 CDデビュー後の初ライブ

パーティーの中盤には、昨年末に念願のCDデビューを果たした、キャリア研究会副会長 小林千早都さんの初ライブ。
パワフルでいて繊細な歌声を披露してくださいました。

これまでも、仕事の傍ら作詞家として活動をされている小林さん。
SNS、ブログなどでその活躍をご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

デビューアルバム「春夏秋冬~愛する人へ~」には、公募し、応募された中から選ばれた曲に、自身が作詞した3曲が収録されています。

アンコールでは、中島みゆきの「糸」をピアノの弾き語りで歌い上げ、会場は歓声と拍手に包まれました。


今回は11名の初参加者も加え、総勢62名の盛大なパーティーとなりました。

キャリア研究会は今年10年目のスタートを切りました。
今年もさまざまなセミナーやイベントを企画し、キャリアアップしたい女性のネットワーク作りの場として、邁進してまいります。
ご友人、同僚の方とお誘いあわせの上、どうぞご参加ください。

※講師の方の所属及び役職は、開催当時のものです。(敬称略)