キャリア研究会:女性のためのネットワーク作り

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自らを少しでも高めたい、仕事と家庭を両立したい、そんな女性たちにネットワーク作りの場を。キャリア研究会

活動履歴

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開催報告

開催日 2017年9月9日(土)集合:9:30 開始:10:00 終了:15:00
場 所羽田クロノゲート&Tsubasa
会 費5,000円(工場見学のみは無料)
参加者 工場見学:22名(キャンセル2名) 懇親会:21名(キャンセル3名)

 

特別企画「大人の社会見学」
~クロネコヤマト 羽田クロノゲート見学と暑気払い~

9月9日は毎年恒例となった「大人の社会見学&暑気払い」を開催しました。
最近話題のヤマト運輸。今回は、陸・海・空の「スピード輸送ネットワーク」と高度な「付加価値機能」を一体化した日本最大級の物流ターミナル「羽田クロノゲート」を見学しました。


地域貢献エリアを含む巨大物流ターミナル

京浜急行空港線「穴守稲荷駅」から徒歩5分。穴守稲荷神社近くの小さな商店街を抜けると、羽田クロノゲートは環八通り沿いにその巨大な姿を現します。

敷地面積98,872.87㎡、東京ドーム約2個分の広大な敷地の中には、事務棟、物流棟の他、「地域貢献エリア」があります。
地域貢献施設として、大田区在住、在勤者を対象とした東京都認可保育所やバスケットコートが2面ある体育館、そして障がい者雇用促進と自立支援を推進するスワンカフェ&ベーカリーが設けられています。

中に入ると、巨大なクロネコがお出迎えしてくれました。

羽田クロノゲートは2013年9月に竣工。ギリシャ神話の時間の神「クロノス」と、国内と海外をつなぐ「ゲートウェイ」がその名の由来です。
1919年に創立され、1929年日本発のトラックによる路線事業を経て、1976年関東地区からスタートした宅急便事業。1991年には全国の99.5%をネットワークでつなぎ、1997年小笠原諸島の取扱い開始とともに、全国ネットワーク計画が完成しました。
「スキー宅急便」「ゴルフ宅急便」の登場で、いわゆる手ぶら文化が確立されましたが、スキー客が大きな荷物を持ち運ぶ姿をみたヤマト運輸のドライバーが「あの荷物も自分たちが運んであげられたら」という思いからスタートしたサービスなのだそうです。

荷物の受付場所は全国で25万店。そこへ預けられた荷物は、最寄りのセンター、各県にある70店のベースを経由して届けられます。
羽田クロノゲートは、ベースの役割も担っており、1Fにはなんと104台のトラックを止められるようになっています。


驚くべきスピーディーな自動仕分け

事務棟の見学者ホールで、ヤマトグループの沿革やサービスなどの説明を聞いた後、いよいよ物流棟の2Fへ。
そこには「クロスベルトソーター」と呼ばれる全長1,070mのベルトコンベアがあり、荷物の仕分けは全て機械が自動で行っています。人の姿はありません。
流れてくる荷物には、ひとつひとつバーコードと数字が記載されたシールが貼られてあり、まずこれをスキャナーで読み取ります。
クロスベルトソーターは「セル」と呼ばれる140cmの長方形の板1,336枚で構成されているのですが、セル一枚に荷物ひとつがきちんと乗せられます。

圧巻なのは、この時、端にずれた荷物をセルに巻かれているゴム製のベルトが動いて、きちんと真ん中に移動させる「リセンタリング機能」です。その微妙な調整には、まるで人が手作業でやっているような優しさが感じられ、これを目にした瞬間、歓声が上がったほどです。
荷物はその後、行先地域毎に分かれているシューターというレーンに流れて行きます。
荷物とセルは紐づけられており、スキャナーで読み取った「どの行き先レーンに仕分けるか」という情報はセルに登録されるため、自動で仕分けられるという仕組みなのだそうです。
ソーターは9.7km/hの速さで動き、1時間に4万8000個の仕分け能力があるそうです。
このスピードを是非見学し、体感してみてください。

人と機械の連携

2Fには集中管理室があり、様々な情報がモニターで管理されていました。
この時は2名の方が作業されていましたが、3交代で24時間管理されているとのこと。
例えば、荷物がセルにうまく乗らなかった場合はここから1Fの作業員に連絡し、手作業でこれを修正するなど、人と機械の連携が取られているようです。

物流棟は7Fまであり、7Fでは修理対応や医療器具などの洗浄、メンテナンスを行う羽田メディカルセンター、3Fでは通関業務のように、物流の他にも様々なサービスを行っているようです。
人手不足が問題となっている昨今、仕分けの自動化に予算を投じて、管理や人の手を加えるべきところにはきちんと手を加える、そんな戦略を垣間見ることができました。
最後に展示ホールにて、プロジェクションマッピングで物流が生み出す社会的な価値についてご紹介いただき、かわいいクロネコグッズをお土産にいただいて見学は終了となりました。

 

「日本のあたりまえ」から「アジアのあたりまえに」

国際化した羽田空港をはじめ、陸・海・空すべての輸送モードを利用できる立地に多淫上した羽田クロノゲートは、物流のみならず、そこに「洗浄」「印刷」「修理」「メンテナンス」などの付加価値を付けることで、業種や事業規模を問わない企業への物流改革を提供していきたいと「バリュー・ネットワーキング構想」を掲げ、設立された施設です。
まさに、国内と海外をつなぐゲートウェイとしての役割と、「お客さまにとって、いいサービスを届けたい」という変わることのない思いが伝わってきました。
2019年で創業100年を迎えるヤマトグループ。
最近はコンビニや、街のロッカー(PUDOステーション)でも荷物を受け取れるようになりました。これからも、私たちの生活に併せた様々なサービスが登場するのではないでしょうか。
今回の見学会は、驚きとワクワクと感謝の気持ちが同居した、そんな見学会でした。

 

蒲田でお肉とワインを堪能

予想以上の素晴らしい見学会を終え、蒲田に移動。暑気払いは、お肉とワインの店「Tsubasa」で行いました。
お子様が2名参加しましたが、ハンバーグなどの専用プレートをご用意いただき、大満足の様子。大人たちもランチ時にもかかわらず、ビールやワインを美味しい料理と共に味わいました。
3名の初参加者を始め、久しぶりに参加された方々と会話に花が咲き、あっという間の3時間となりました。
更にカラオケ、蒲田名物の餃子と、充分に満喫された方々も。
女性のパワーを改めて認識した一日となりました。



■羽田クロノゲート見学コース
休館日:月曜日・年末年始・お盆
時間:90分
費用:無料
くわしくは下記ホームページをご覧ください。
公式URL:羽田クロノゲート見学コース
http://www.yamato-hd.co.jp/hnd-chronogate/visitortour.html




来年も楽しい企画を考えております。皆様の参加お待ちしています。

 

今後の開催予定は、こちらから