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開催報告
開催日 | 2017年4月24日(月)開場18:20 開始:19:00~21:00 |
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場 所 | ダイヤモンド社 9階会議室 |
会 費 | 2,000円(軽食費込) |
テーマ | プレゼンテーションのツボ ~要約力があなたのコミュニケーションを助ける~ |
講 師 | 浮島由美子 Y’sラーニング株式会社 代表取締役 |
参加者 | 28名(キャンセル1名) |
セミナーの模様
4月24日の講師は、起業されて13年、各種コミュニケーションの研修や執筆等でご活躍の、Y’sラーニング代表取締役の浮島由美子さん。
「一般的に、講演会やセミナーでは、事前に資料を配布しておくことが多いようですが、先に配ってしまうと始まる前に全体をパラパラと見てわかってしまった気になるのが常なので、使うその場で、時間や日数の長い場合には小出しにするのがよいですよ」そんなアドバイスとともに資料配布され、講演が始まりました。
プレゼンは聞いてもらって終わりじゃない
さて、プレゼンテーションは何のためにするのでしょう?
一言でいえば、相手に行動してもらうためのもの。Listen(理解)に終わらず、Move(納得)からAct(行動)につなげていくこと。
実は、島国育ちの日本人にはプレゼンテーションの苦手な方が多いそう。これは、ハイコンテクスト、察する文化ゆえのもの。すべてを話さない奥ゆかしさが好まれるハイコンテクストなコミュニケーションでは「聞き手に責任」があるとのこと。一方、欧米など多民族国家では、ローコンテクスト、「話し手に責任」があるため、物事ははっきりと、結論から話すことが大事。プライベートや娯楽ものは別として、最初に結論を言い、そこで疑問を抱かせ興味を持たせてから聞いてもらう、というのがコツだそう。ともすると、状況や背景の説明を最初に延々とやってしまいがちな女性には、明日から実践できるいいヒントになったようです。
プレゼンテーションのツボ
では、印象に残るプレゼンテーションとはどんなものでしょう?それは、相手の興味に応え、理解を促進し、信頼と納得感を醸成すること。
浮島さんは、相手を飽きさせないためには、5つのルールがあると言います。
その5つとは、視線、声、動き、向き、刺激。実際に目の前で、良い例と悪い例を実演していただくと、その差は歴然。とてものみ込みやすいポイントばかり!
加えて、好印象を与える具体的な方法も伝授いただきました。
例えば、
「Windowsじゃないとできないんです」と「Windows ならできるんです」
どちらが好印象か、もうおわかりですよね?これは、コールセンターのトレーニングでもよく指摘されるそうですが、とにかく前向きに、可能なことを強調する。これがツボのひとつでした。
分かりやすさを論理的に説明すると?
ところで、人はどういう風に情報を自分の中で処理していくのでしょう?
その原理を知っていると、どういうプレゼンテーションが分かりやすいかが、自ずとわかってくるようです。その上で、相手に内容を覚えてほしいのなら、繰り返す、びっくりさせる(インパクト)、語呂合わせが有効だそうです。
要約力とは?
さて、話は本題の要約力へ。
「要約」とは...
- 大量の情報、複雑な事象のなかから大事な個所を抜き出すこと
- それを整理して提示すること
要約力の鍛え方
では、具体的に、大人はどういう練習をしたらいいのか?ここも、具体的に、自分に合った方法で自分に自信をつけていくのがいい、と、学習スタイル(MI理論)に基づいてご説明いただきました。一例として、浮島さんが実践されたのは、NHKの料理番組を見ながら自分なりに書き留めていく、というもので、そんなノートが何冊も山積みされているそうです。これは、実際の料理をするときにも役立つし、一石二鳥で、楽しみながら続けられるよ、とアドバイスいただきました。
ご講演の後のQ&Aでは、プレゼンをどういう風に作成しているか?というノウハウも少し教えてもらえてとっても得した気分に。まずは対象者をイメージして...後は実践あるのみですね。
セミナーの後の懇親会にも講師を交え20名が参加。大盛り上がりのひとときでした。
今回は本当に盛りだくさんの内容なのに、短い時間でとてもコンパクトに要点を突いてお話しいただき、参加者アンケートでも、分かりやすかった、すぐ使います!というご意見を多く頂戴しました。
キャリア研究会では、今後もいろいろなセミナーやイベントを企画しております。
ご興味、ご都合に合わせ、是非ご参加ください。
受講者の声
- わかりやすくてきれいなプレゼンでした。浮島さんの語り方も、余裕があるように見えて、こちらも安心して聞けました。自分もそのようになりたいと思います。
- コミュニケーションというものを論理的に理解できました。何となく人間力で乗り切っていたとことがあったので、テクニカルな面も意識して実践してみたいと思います。
- 短時間な中に情報が沢山盛り込まれていた。お話のされ方(声と息の使い方)もとても魅力的に感じた。語尾の強弱、同意の取り方等、見ていて勉強になった。
(アンケートより抜粋)
※講師の方の所属及び役職は、開催当時のものです。(敬称略)
今後の開催予定は、こちらから