キャリア研究会:女性のためのネットワーク作り

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自らを少しでも高めたい、仕事と家庭を両立したい、そんな女性たちにネットワーク作りの場を。キャリア研究会

活動履歴

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開催報告

開催日 2013年12月11日(水)開場18:30 セミナー:19:00~20:45
場 所 川崎市産業振興会館 9階 第2研修室
会 費 \2,000(軽食費込)
テーマ年末スペシャル「女性の生き方」トーク&トーク
~女性ならではの、キャリアやライフスタイルについて、
 悩みや相談事をざっくばらんに話してみませんか?~
講 師 座 長:野木秀子(キャリア研究会代表者)
副座長:小林千早都(日本ユニシス/ユニアデックス(株))
参加者 16名

 

セミナーの模様

12月11日は、野木代表者と小林千早都さんを座長に、キャリアやライフスタイルについての座談会形式で行われました。IT、製造、金融、教育、サービスなど、規模も大小様々な職場に勤める女性たちにより、女性の働き方、特に子どもを持ちながら仕事をすることについて、活発な議論が終了時間ギリギリまで繰り広げられました。

出産と仕事を続けることの難しさ

セミナー風景

「一般企業で働く女性の状況を知りたい」。この質問から座談会はスタートしました。
勤め先は男性中心の専門的な職場。時間を制約される子どもを持つ女性は、仕事を任せてもらえずに結局退職してしまうため、結婚しても子どもを持つことを躊躇しているとのことでした。
これとは逆に、女性が7割を占める教育分野では、産休・育休制度が整っており、育児短時間制度行使中は担任がもてないことを除けば、とても恵まれた環境とのことでした。
一般企業でも大手は、産休・育休制度が整っています。しかし、これを権利として行使し、時間になったらすぐに帰宅するような女性も少なくなく、フォローする周りの社員との間に溝ができるなど、出産後に仕事を続けることの難しさについての意見交換が行われました。

働く女性の意識

セミナー風景

働く女性の意識は、二極分化が進んでいるのではないかとの意見がありました。
産休・育休制度に甘んじ、権利を行使する女性も増える傍ら、管理職や役職につく女性は子どもを持たないバリバリのキャリア系。結婚し子どもを持つ女性管理職は少ないようです。

そんな中、出産後も仕事をしてきたという参加者は、どうやら大変な中でも託児所や保育園、親元に預けながら上手に時間のやりくりをしているようです。
「仕事をする上で、きちんと目的を定めて働き、制度は権利としてかざすのではなく、きちんと使うべき。後輩に指導していきたい。」という意見が聞かれました。

また、「第一子出産後、退職して専業主婦になるも、その後復職。第二子を身ごもった時は正直戸惑った。」そんな経験談も飛び出しました。第二子出産後は育休を取らずに職場復帰、現在は女性社員の相談に乗っているとのことでした。
「後輩たちが育休を取りづらくなるのでは?」という率直な意見に、実際会社の中でそう言われていたことはあるが、今後どうしたいかを聞いてアドバイスしているとのこと。
「できる時は仕事をしたい。この先、介護などで仕事をできなくなる時もくるのだから。」という言葉に参加者たちはうなずいていました。

子どもを持って働くことの現実

現場の声として、このような意見もありました。
特に開発の仕事は客先での勤務となることが多いため、時短勤務の人はアサインが難しいようです。
また、時短勤務者を組み合わせてプロジェクトを動かしているリーダーが「時短勤務者は使いづらい」と本音をもらすこともあるようです。当たり前のように会社を休むことが多いからというもので、通常勤務者は、その後のフォローが大変という意見もありました。

そして最近増えているのが、結婚後も仕事を続け、気が付けば40歳。子どもを望み不妊治療に通うも、断念せざるをえなかったという女性。女性のライフイベントとキャリアについては、20代からもっと真剣に考えるべきなのかもしれません。

大切なのは工夫と心遣い

セミナー風景

「能力のある人は起業するというのも一つの選択。
また、休日に保育園の同じ環境のママ友同士で、順番に子どもを預かったりしながら自分の時間を作るなど、いろんな方法があります。忙しい時期ほどうまく段取りができたものだ。」とは、代表者の野木さん。
「当たり前のように時間ピッタリに帰宅する時短勤務者もいる中、やれる時はやるという人の頑張りは周囲が必ず見ているもの。当然、子育てには時間がかかるのだし、助けてくれる人は必ずいるもの。両立する工夫が大事です」。
子育てしながらキャリアを積んだ女性だからこそのアドバイスです。

大切なのは、工夫と心遣い。そんな基本的なことが、実はいろんなことが円滑に運ぶポイントのようです。



懇親会の様子

この後の懇親会でも、仕事をすることへの話題は続きました。明日へのエネルギーチャージの時間となったようです。





受講者の声

   
  • 子育てをしながら働くことの大変さ、大切さ、ひしひしと伝わってきました。子どもがいて、私の仕事があります。今、子どもも健全に育てることがとてもむずかしくなってきています。働くことも育てることもむずかしい時代なのかなと思いますが、誰かの力を借りていくことができると道はひらかれていくように思います。
  • 色々な経験談を聞けたことが、本当に為になりました。この機会を設けて下さり大変ありがとうございました。
  • 共感できる点が多く参加してよかった。

(アンケートより抜粋)

※講師の方の所属及び役職は、開催当時のものです。(敬称略)

 

今後の開催予定は、こちらから